【家賃負担の拡大】

住居費は食費や遊興費のように節約はできず、毎月定額を払わないとならないため、生活費に対して住居費が収入に占める割合は生活のゆとりの度合いを測る指標になります。
その割合は、93~13年の20年間で大きく上昇し全国平均で20%近くにまで達しています。
具体的には、借家世帯では、収入が減る一方で(414.6→358.3万円)、家賃は上がっており(4.5→5.4万円)、家賃の年額が年収に占める割合は、18.1%となり、20年前の1993年の12.9%と比べて大きく上昇しています。

そして、若年層では借家が多く、世帯主が20代の世帯の9割、30代の世帯の6割が借家(賃貸)に住んでいます。
若年層への家賃負担が拡大しているというのがよくわかります。

【負担拡大の地域差】

どの県でも収入は減り家賃は上がっているので、全国的に生活費における住居費の割合は拡大していますが、地域差も大きく、学生の多い京都(1位)や東京(2位)では、45%を超えています(2013年のデータ)。
神奈川県は37.6%(7位)でやはり全国比較しても高位置を占めており、若年層に厳しい地域ということがいえそうです。

【住居費負担が若年層の経済的な自由を奪う】

住居費がここまで生活に重い地域では、特に自宅外から通っている学生にとっては、趣味や自身のための投資のための資金を捻出することは難しくなると思われます。
また、学生が卒業した後も、若年層が自立したそれなりのゆとりのある生活を送りづらいことは、未婚化・少子化にも影響するのではないでしょうか。

 

【わんるーふで異世代ホームシェア】

わんるーふでは、経済的な理由を抱える自宅外学生に、一般的な賃貸のワンルームマンションやアパート、あるいはシェアハウス(戸建てや分譲住宅を知人など数名で一緒に借りる形態)ではなく、高齢者宅の空きスペースを使って異世代で同居してもらうという、一つの共助の仕組みを提案しています。

厳しい経済状況でも進学しようとする若者と、異世代ホームシェアのためのお部屋を提供することで応援していただける高齢者の方の双方をマッチングすることで、この社会の中で、民間社会保障ともいえる仕組み作りを目指しています。格差を乗り越えようとがんばる人たちに一定の貢献をするものと考えています。

お部屋を提供したい、あるいはホームシェアを利用したい、さらに詳しく聞いてみたいなど、ご興味がある方は、わんるーふまで是非お問合わせください。