奨学金の利用率について、普段気にしてみたことはありますでしょうか?
日本学生支援機構によると、現在、「学生の2.6人に1人」の割合で奨学金を利用しているということがわかりました。この理由には大きく2つあり、学生の進学率の上昇という理由と、景気の低迷などによる社会情勢の反映という理由があります。
【利用率と年収】
奨学金の利用率が年々拡大傾向にあることは分かりました。では、奨学金を利用している世帯の年収はどのくらいなのでしょうか?年収の少ない世帯になるにつれて、利用率が上昇するのかと予想しがちですが、実際はそうではないようです。
奨学金の利用率の高い世帯の年収は一番が「年収約400-600万円台(国立・公立の場合)」です。私立だと、国立や公立に比べ学費が高いのが理由で「年収約500-600万円台」が一番利用率が高いようです。
年収の少ない世帯になる程に、奨学金の申請の受理率は高いはずなのですが、年収300万円以下の世帯になると利用率が急激に減ります。
それはなぜなのでしょうか?
理由は、年収300万円以下の世帯の学生自体が少ないことにあります。低年収世帯は進学率が低くなり、奨学金を利用しないようです。
国の定める教育基本法では「国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって修学が困難な者に対し て、奨学の措置を講じなければならない」とありますが、今の日本は「年収により進学が困難になってしまう世帯」も少なくはないのが現状です。
【貸与型を利用する学生が9割】
奨学金制度には大きく分けて二種類あります。「貸与型」と「給付型」です。
皆が給付型を受けられるのであれば生活は助かりますが、そうではありません。給付型は条件も厳しく、奨学金を利用している学生の9割は貸与型を利用しています。
これは、学生のころから既に大きな借金をするということです。現在大学等に通う学生の半分は奨学金を利用しているのが現状ですが、アンケートによるとやはり、卒業後に返済しなくてはいけないというプレッシャーは大きいようです。
無事に就職できるかどうかや、やりたいことが見つかるかどうかの心配などがあり、卒業後に毎月返していけるのかどうかの不安から、始めから奨学金を諦めてしまう人もいるようです。
【生活費の見直しが必要に】
卒業後は、給料で奨学金を返済しながら家賃などの生活費を捻出しなくてはいけません。しかし、奨学金の毎月の返済の負担は軽くはなく、返済が滞ってしまう受給者も多くいます。奨学金の返済は大変なものです。
卒業後すぐに高収入になれる人は限られています。多くの人は平均的な月収から始まるでしょう。その中から毎月奨学金を返済していくのですから、生活には大きな負担がかかってきます。
そうなると、奨学金を返済していくには、生活費などを節約しなくてはならなくなってきます。食費や電気、水道もそうですが、生活の一番の負担になってしまう家賃は、減らすことを考えなくてはなりません。
今住んでいるところは今の自分の収入に見合うものでしょうか?
家賃負担が過大になりすぎてはいませんでしょうか?
考え方や基準を変えれば、出費を減らすことはできます。
奨学金の返済が大変、大学に通っているが生活費が大変、などの悩みを抱える人は一度、生活の根本を見直してみるのをおすすめします。
【わんるーふで異世代ホームシェア】
異世代ホームシェアは、空き部屋を抱える高齢者宅で、自宅外学生となる人たちが家賃無料ないし非常に低廉な対価で一緒に住まう居住形態です。同居することで、いざというときには支えになってくれることで、高齢者にとっては暮らしへの安心感が増すと考えられています。
他方で、自宅外学生にとっては毎月負担する家賃部分を大きく削減し、毎月の生活コストを最大3割ほど軽減する効果が見込まれます。
わんるーふは、厳しい経済状況でも進学しようとする若者と、異世代ホームシェアのためのお部屋を提供することで応援していただける高齢者の方の双方をマッチングすることで、 この社会の中で、民間社会保障ともいえる仕組み作りを目指しています。
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