【自宅外学生の家賃相場の見込みと現実】

自宅外学生(下宿生、ここでは「学生寮」を除く、アパート・マンション、貸間なども含んだ住まいの学生)のうち47.9%が家賃などが予定と違い高かったと答えています。 初めて親元を離れての生活に期待もありますが、現実的に住まいを探す場合には家賃だけではなく、住まい探しや新生活用品購入などの初期費用が約50万円かかります。 また大学生活でも、生活費以外に思いがけない支出があります。奨学金やアルバイト、仕送りの範囲の中で支出を管理しないと、快適な大学生活どころではなくなってしまいます。

第52回学生の消費生活に関する実態調査(2016年)によると、下宿生の全国平均支出合計は約12万円、収入平均は約11万円で、収支管理をしていることがわかりました。

支出の内訳を金額の大きいものから見ていきます。

  • 住居費 51,990円
  • 食費 24,770円
  • 教養娯楽費 8,800円
  • 日常費 5,810円
  • 電話代 3,510円
  • 交通費 3,280円
  • その他 3,220円
  • 書籍・勉学費 2,850円
  • 貯金、繰越 13,270円

項目をみてお分かりの通り、ここには学費は含まれていません。学費以外にこれだけの費用がかかるということです。

自宅生の支出合計は、6万690円であることから、その差額は5万6,930円になります。 住居費がかかるからこれくらいの差はあって当たり前と思うかもしれませんが、詳しく読み解いていくと自宅外学生の生活が見えてきます。

例えば自宅生でも食費に12,580円かかっていることから、これはある意味では交際費として考えてよい支出です。それに対し下宿生の食費は必要な支出です。 1日約800円程度でやりくりをしているのが見て取れます。 さらに、大学生協調べ「学生の消費生活に関する実態調査(2016)」によると、1日3回以上食事している学生の割合は、自宅生で66.9%、 自宅外学生で49.0%と明らかな差があります。手間が面倒、学業と家事で多忙など理由はさまざまだとしても、経済的な理由によることも少なからず関係していると考えられます。

自宅外学生は生活費用がかかる分、奨学金もたくさん借りていることも分かりました。借りることで月々の支出を賄っているのですが、ここにも一つの問題が見えます。 卒業後の奨学金の返済は自らに返ってくるということです。 社会人になって同じ会社に就職しても、奨学金の返済が数十年にわたるため、以後の生活にも少なからず差はでてきます。

このように、自宅生と自宅外学生(下宿生)の生活費モデルケース一つをとっても、目に見える金額だけではなく、背景には色々な問題が隠れていることが分かります。 すべてが解決する方法は見つからないとしても、住居費を軽減し、 保護者の負担だけでなく未来の子供の生活をより豊かにできる異世代ホームシェアはこれから注目されるシステムではないかと考えられます。

 

【わんるーふで異世代ホームシェア】

異世代ホームシェアは、空き部屋を抱える高齢者宅で、自宅外学生となる人たちが家賃無料ないし非常に低廉な対価で一緒に住まう居住形態です。
自宅外学生にとっては毎月負担する家賃部分を大きく削減し、毎月の生活コストを最大3割ほど軽減する効果が見込まれます。

わんるーふは、厳しい経済状況でも進学しようとする若者と、異世代ホームシェアのためのお部屋を提供することで応援していただける高齢者の方の双方をマッチングすることで、 この社会の中で、民間社会保障ともいえる仕組み作りを目指しています。

ご興味がある方は、わんるーふまで是非お問合わせください。