【孤独死、孤立死と考えられる事例が既に多数発生している】

平成26年の高齢社会白書によると、誰にも看取られることなく息を引き取り、その後、相当期間放置されるような、いわゆる「孤立死(孤独死)」の事例について、死因不明の急性死や事故で亡くなった人の検案、解剖を行っている東京都監察医務院が公表しているデータによると、東京23区内における一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死亡者数は、平成25(2013)年に2,733人となっていると報告しています。

また、誰にも看取られることなく、亡くなったあとに発見されるような孤立死(孤独死)を身近な問題だと感じる(「とても感じる」と「まあ感じる」の合計)人の割合は、60歳以上の高齢者では2割に満たなかったが、単身世帯では4割を超えているとの調査結果もあわせて報告しています。

 

【高齢の一人暮らし世帯は著しく増加中】

平成29年版の高齢社会白書によると、65歳以上の高齢者のいる世帯についてみると、平成27(2015)年現在、世帯数は2372万4千世帯と、全世帯(5036万1千世帯)の47.1%を占めています。65歳以上の一人暮らし高齢者の増加は男女ともに顕著であり、昭和55(1980)年には男性約19万人、女性約69万人、高齢者人口に占める割合は男性4.3%、女性11.2%でしたが、平成27(2015)年には男性約192万人、女性約400万人、高齢者人口に占める割合は男性13.3%、女性21.1%となっています。

65歳以上の高齢者について子供との同居率をみると、昭和55(1980)年にほぼ7割であったものが、平成27(2015)年には39.0%となっており、核家族化の影響によって、子と同居の割合は大幅に減少している。単独世帯又は夫婦のみの者については、昭和55(1980)年には合わせて3割弱であったものが、平成27(2015)年には56.9%まで増加しています。

 

これらをあわせて考えると、子供がいても別居しているなどで、体調の急変に家族が気付かず、そのまま孤独死、孤立死となってしまう事例が急増するのではないかと予想されています。一度体調を崩してずっと家族がついている状態であればわかりやすいのですが、普段元気にしている高齢者ほど、そういったリスクがあるのではないでしょうか。

 

【わんるーふで異世代ホームシェア】

異世代ホームシェアは、空き部屋を抱える高齢者宅で、自宅外学生となる人たちが家賃無料ないし非常に低廉な対価で一緒に住まう居住形態です。同居することで、いざというときには支えになってくれることで、高齢者にとっては暮らしへの安心感が増すと考えられています。

他方で、自宅外学生にとっては毎月負担する家賃部分を大きく削減し、毎月の生活コストを最大3割ほど軽減する効果が見込まれます。

わんるーふは、厳しい経済状況でも進学しようとする若者と、異世代ホームシェアのためのお部屋を提供することで応援していただける高齢者の方の双方をマッチングすることで、 この社会の中で、民間社会保障ともいえる仕組み作りを目指しています。

ご興味がある方は、わんるーふまで是非お問合わせください。