【保護者版「大学進学ガイドブック」】

全国大学生活協同組合連合会は、いわゆる大学生協の集まる上位団体です。この全国大学生活協同組合連合会が2018年4月2日、保護者版「大学進学ガイドブック」を公開しました。
「入学までの準備」「お部屋探し」「食生活」「授業・レポート作成」「就職支援」「病気・事故に備えて」「経済的な不安がある方へ」など7項目について、大学生協の2017年調査の結果を元に具体的な数字を交えて、大学入学をひかえた子どもの保護者の疑問に答えるものとなっています。

【入学までの準備にかかる費用】

この中で、「入学までの準備」で、大学生協調べによる「2017年度保護者に聞く新入生調査」の結果から、自宅外通学となる下宿生と自宅生の2つのケースについて紹介しており、出願・受験費用や大学納付金、住まい探し費などを合計して、下宿生は平均206万1,600円、自宅生は平均138万1,000円ということでした。

1か月の生活費や親から子への仕送り額も掲載されており、下宿生の場合の1か月の生活費は約12万円となっています。
このうち住居費は52,820円となっています。項目上は明らかになっていませんが、おそらく光熱費込みの金額と思われます。
下宿生の仕送り額は72,980円でした。

【東京、埼玉、千葉、神奈川でかかる家賃】

地域別一人暮らしのための費用比較も紹介されており、東京、埼玉、千葉、神奈川に限定すると家賃のみで61,600円となっており、やはり他の地域より高めになっています。
敷金や初期費用などの住まい探しのための費用は他の地域と大きくは変わらないものの、30万円ほどかかるようです。

【奨学金の使途】

奨学金の使途に関する調査結果も掲載されており、奨学金を何の費用に充てているかについて、下宿生と自宅生でそれぞれ最も多い回答が、下宿生の場合「毎月の食費や住居費などの生活費」、自宅生の場合は「授業料などの大学納付金」と、異なっていたことも印象的です。

奨学金の1ヶ月の受給額の分布も紹介されていましたが、下宿生は5万円以上受けている率が自宅生の3倍近くいるとのことでした。貸与奨学金がほとんどの状況ですから、後に返済しなければならないものです。

できるだけ借りる金額を抑えたくとも、やはりお部屋を借りる住居費を中心に生活費が下宿生と下宿生を抱える家族にとって負担となっている構図が明らかとなっています。

 

【わんるーふで異世代ホームシェア】

わんるーふでは、経済的な理由を抱える自宅外学生に、一般的な賃貸のワンルームマンションやアパート、あるいはシェアハウスではなく、高齢者宅の空きスペースを使って異世代で同居してもらうという、一つの共助の仕組みを提案しています。

厳しい経済状況でも進学しようとする若者と、異世代ホームシェアのためのお部屋を提供することで応援していただける高齢者の方の双方をマッチングすることで、この社会の中で、民間社会保障ともいえる仕組み作りを目指しています。

お部屋を提供したい、あるいはホームシェアを利用したい、さらに詳しく聞いてみたいなど、ご興味がある方は、わんるーふまで是非お問合わせください。