【社会的な孤独への他国の動き】

社会的孤独が社会問題となっているイギリスでは、孤独が健康などに悪影響を及ぼすとして、2018年1月に「孤独担当相」を新たに設けると発表しました。
人口約6500万人のイギリスでは、900万人以上が「常に」あるいは「頻繁に」孤独を感じ、1カ月以上も友人や家族と会話しない高齢者は20万人に上るそうです。

【日本では】

日本でも孤独死や一人暮らし高齢者の多さが社会問題化しています。
また、平成26年版高齢社会白書によると、2~3日に1回以下しか他人とコミュニケーションをとらない一人暮らしの高齢者は、
28.8%にのぼり、1週間に1回未満と答えた高齢者は7.5%もいるそうです。
一人暮らし高齢者は同白書の数字ではおよそ480万人いるので、およそ36万人が「1週間に1回未満誰とも会話しない」という状況です。

【社会的孤独に対する考え方】

日本ではまだあまり一般的ではないですが、イギリスでは5~6年前から社会的孤独が認知症や高血圧に結びつくなど健康を損なうという認識が人々の間で広まり、
慈善団体などを中心にさまざまな取り組みがされているようです。

【孤独と健康の関係】

日本の研究者のプロジェクト「JAGES」(日本老年学的評価研究)が、65歳以上の日本人1万3176人と英国人5551人を約10年間追跡し、
友人とのつながり、婚姻状態などの項目別に生存期間を比較したところ、
「友人とのつながりが相対的に多い英国人男性では、日本人男性と比べて45日間の長寿につながった」という結果も得られたそうです。
社会的孤独は寿命にも影響を与える因子になる可能性が示されたといえます。
また他にも、「孤独であることは酒の飲みすぎやたばこを1日15本吸うのと同じぐらい健康に悪い」とする研究もあるようです。
孤独は飲酒の量自体を増やす傾向もあるため、いずれにしても健康や長寿という観点から好ましいとはいえなさそうです。

【孤独解消の方法としての異世代ホームシェア】

先述の白書によると、同居人がいる場合、2~3日に1回以下しか他人とコミュニケーションをとらないという高齢者は9%未満であることが示されています。
同居者がいることで他者とのコミュニケーションの機会を多く作ることにつながっているのでしょう。

【わんるーふで異世代ホームシェア】

わんるーふでは、そこに加えて、自宅外学生であれば住宅にかかる生活コストを下げるという方法を、提案しています。
厳しい経済状況でも進学しようとする若者と、異世代ホームシェアのためのお部屋を提供することで応援していただける高齢者の方の双方をマッチングすることで、この社会の中で、民間社会保障ともいえる仕組み作りを目指しています。

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