【お金があれば幸せか】

多くの人がお金を稼いだり、増やしたり、使い方に悩んだりすることに多くの時間を費やしています。では、お金が元々あれば時間をかけなくて済む分幸せになるのでしょうか。

海外メディアのCNNが、人は宝くじに当選するとどうなるのかという興味深い記事を載せていました。

宝くじに当選するとお金に困らない素晴らしい人生を送れると思われています。しかし、この記事が述べるところは、登園した人の人生がどう狂ってしまうかという内容でした。当選者は全財産を使い果たして、借金を作ってしまい、友人や会う人会う人がお金をねだってくるようになりました。それにより彼らの人間関係は複雑になり、結果として宝くじに当選する前よりも借金の額は増え、友情は悪化してしまったそうです。
実際に当選者はお金を手にすることで、非社交的になっていきました。お金は人生を滅ぼし友人関係を壊すだけではなく、人を非常に利己的な性格に変えてしまい、私たちは自分のためにしかお金を使ったり、行動をしなくなります。お金で私たちが幸せを得られないのは、「自分のために」というお金の使い方が間違っているのかもしれません。

【自分のためか、他人のためか】

最新の研究では、少ない金額でも他人のために使うと私たち自身の幸福感が増すことがわかっています。
この原則は自分の家族にプレゼントを購入した大学生から、友人の子どもを救うためにマラリアの診察代を支払ったウガンダの女性まで、地域性や民族性に関係なく、かなり広い範囲の状況で成立します。

【人の役に立つことで得られる幸福感】

幸福感が増す要素の理論の一つとして、「自己決定論」というものがあります。
自己決定論とは、人間は、「自立感」「有能感」「関係性」の3つの欲求が満たされるときに幸福感が増すという理論です。

自立感は、自分で好きな物事について決定することができている感覚、
有能感は、自分の能力に合ったことができる、自分に合った成長の機会があること、
関係性は、周囲にいる人といい関係を保つことができることです。

この中では、特に「関係性」が大事といわれており、人の役に立つ行動は、お金を使うことに限らず周囲の人たちからの評判に良い影響を与え、幸福度が上がるといわれています。

【異世代ホームシェアと幸福感】

異世代ホームシェアの仕組みでは、高齢者ホストからは直接に他人である学生のためにお金を使うことはありませんが、住居費用に関して課題や問題を抱えている学生にとっては非常に有用でありがたいものです。目の前にいる誰かの役に立っているという自己効用感は、先に述べた自己決定論やお金の使い方の研究内容を踏まえれば、日々の生活に一層の幸福感を得ることができるかもしれません。

 

【わんるーふで異世代ホームシェア】

異世代ホームシェアは、空き部屋を抱える高齢者宅で、自宅外学生となる人たちが家賃無料ないし非常に低廉な対価で一緒に住まう居住形態です。同居することで、いざというときには支えになってくれることで、高齢者にとっては暮らしへの安心感が増すと考えられています。

他方で、自宅外学生にとっては毎月負担する家賃部分を大きく削減し、毎月の生活コストを最大3割ほど軽減する効果が見込まれます。

わんるーふは、厳しい経済状況でも進学しようとする若者と、異世代ホームシェアのためのお部屋を提供することで応援していただける高齢者の方の双方をマッチングすることで、 この社会の中で、民間社会保障ともいえる仕組み作りを目指しています。

ご興味がある方は、わんるーふまで是非お問合わせください。