【自治会、町内会とは】
自治会、町内会は、住民等によって組織され、会員相互の親睦を図り、会員福祉の増進に努力し、関係官公署各種団体との協力推進等を行うことを目的として設立された、地域自治のための任意団体・地縁団体のことです。
例えばわんるーふが主な拠点としている横浜市では約2800を超える自治会、町内会が存在しており、防災や福祉、美化活動など安全安心で住みやすい地域づくりを目指す活動や、お祭りや運動会などのレクリエーション活動を行っています。
日常的には、地域のお祭りや清掃などの美観維持、防犯活動など、地域イベントの安定した実施や安心安全な住環境維持の役割を担う、重要な裏方としての役割を担っています。
【自治会、町内会と高齢化、一人暮らしシニアの増加】
集合住宅の増加や核家族化、個人主義化が進んだことで、自治会、町内会の担い手として若い世代の流入が比較的少なく、役員・会員ともに高齢化が進んでいます。自治会・町内会と比較的関りがある人たちの高齢化率は、世間一般の数値を上回るものがあるというのが実感ではないでしょうか。
先日お話を聞いた自治会関係者の方によれば、やはり一人暮らしになるシニア方が目立つようになってきたという実感があるそうです。
【一人暮らしの心身へのリスクと悪循環】
孤独、孤立が心身に悪い影響があり、喫煙や肥満に相当する健康リスクであり、さらに認知症のリスクも増加させることは既に広く知られていることですが、一人暮らしをするだけでも影響があるという研究結果もあります。
他の人と交流したり、一緒の時間を過ごすことでその悪影響のリスクは大きく減らすことができるのですが、一度心身に影響がでると、それが元でふさぎがちになり、さらに他人と交流しなくなるという悪循環に陥りがちになります。
【孤独の悪循環を断つための自治会・町内会の役割と、異世代ホームシェアでできること】
上記のような悪循環に陥ってしまうと、近くにいる人が気づかない限りは悪いほうにどんどん進んでしまいます。そうして孤独、孤立によって不幸になる地域の人が増えてしまうことは、自治会、町内会としては望ましいとは考えていないと思います。他方で、こうした孤立、孤独に気づいてあげられ、助けの手を差し伸べられるのは、その人の周辺にいる地域の人たちであることが多いのもまた事実でしょう。
そのような悪循環に陥っている、あるいは陥るリスクがありそうな会員に対して、自治会、町内会の主催する交流会などへの参加を呼び掛けることが第一ですが、わんるーふで異世代ホームシェアをやってみることもよい方法だと思います。
異世代ホームシェアは、若者と共同生活を送ることで、日常的なコミュニケーションや家事分担など、人との関わりを半ば強制的に持つことになります。また、若い感性に日常的に接することは、否が応でも新しいものに触れる機会が増え、日常に彩りと刺激が生まれ、結果としてシニアの健康寿命の伸長に役立つと考えています。さらにいえば、その共同生活そのものが一人の若者の社会に出てからの躍進を支える活動となり、それ積み重ねが将来の日本社会の担い手を育てることになり、日本社会の発展の礎となります。ホームシェアをするシニアの生活の質の向上を図りながら、社会貢献、他者貢献としてのやりがいが得られるという、他では得難い活動になると思います。
【自治会・町内会で異世代ホームシェアを紹介】
日頃から地域の方々の様子を知る自治会、町内会の役員・会員の方々に、わんるーふでは異世代ホームシェアを知ってもらうための事業紹介活動を行っており、取り組みについて好評をいただいております。
まだまだ多くの方に知ってもらい、普及のため紹介をしていきたいと考えています。月例会などの前後のお時間などでお時間をいただけるところがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
【わんるーふで異世代ホームシェア】
わんるーふでは、経済的な理由を抱える自宅外学生に、一般的な賃貸のワンルームマンションやアパート、あるいはシェアハウス(戸建てや分譲住宅を知人など数名で一緒に借りる形態)ではなく、高齢者宅の空きスペースを使って異世代で同居してもらうという、一つの共助の仕組みを提案しています。
厳しい経済状況でも進学しようとする若者と、異世代ホームシェアのためのお部屋を提供することで応援していただけるシニアの方をマッチングすることで、新たな共助の仕組み作りを目指しています。
経済的な格差による壁を乗り越えようとがんばる若者や、シニアの方の彩りある生活の実現へ貢献をするものと考えています。
お部屋を提供したいシニア、ホームシェアを利用したい若者の方、あるいは周りにそういった方がいる方でさらに詳しく聞いてみたいという方は、わんるーふまで是非お問合わせください。