「異世代ホームシェア」とは、「家主が所有し居住する住宅の一部を他者が借り、家主と共同で生活する住まい方、 その中でも家主が高齢者、借り手が若者(特に学生)によるもの」と定義されています。異世代同居や世代間ホームシェアなどとも呼ばれます。
ヨーロッパでは10年ほど前から、一人暮らしの高齢者の生活リスクや、学生向け物件の家賃相場の高騰などを背景に広まっている取り組みです。
日本は世界に先駆けて超高齢化社会を迎え、すでに全世帯のうち1割以上が高齢単身者世帯となり、近年ようやく高齢者世帯の孤立や孤独が社会的な課題として認識が広まってきました。
他方で、十分な教育の機会を多くの子どもたちが得ることができないという、格差の固定や貧困の連鎖という問題も社会的な課題として認識が広まってきています。
異世代ホームシェアは、日本における新たな住まい方の一つとして、これらの社会課題の解決に役立つと共に、 高齢者、若者に双方にとって、社会的孤立を防止すると考えられています。 また、高齢者側は日常的に若者とコミュニケーションを関わりを持つことによって生活にメリハリがついたり、 日常生活の一部のサポートを若者にお願いできたりなど、生活の質の向上が図れます。 他方、若者側としては自宅外の生活にかかる経済的負担の軽減はもちろんのこと、親族以外の大人と関わることによる社会性の習得に役立つものと考えられています。
さらに、高齢者のご家族で離れて暮らす方々からすると、日常的に近くに人がいることによって、何かあったときの見守りの役割を若者が果たしてくれていることになります。
元気なシニアの方、そして大学の近くの住まいを探している学生の方、異世代ホームシェアで新しい生活を始めてみませんか。